Inpartmaint inc.
ERATP108LE
輸入12インチ 限定クリアヴァイナル
2,180円＋税
2017年、日本からロンドンに拠点を移したハチスノイトが、ニルス・フラーム、
オーラヴル・アルナルズ 等のリリースで知られるロンドンのポストクラシカル
名門レーベル、Erased Tapes初の女性ソロアーティストとして『Illogical
Dance』のアナログ盤を2018年3月23日にリリースする。
（日本ではCD 、デジタル盤として2015年PURRE GOOHNより既発）
「現代の賛美歌」と評された彼女の作品は、クラシカル、民俗音楽、ウィスパー、ポ
エトリーリーディング等を昇華した独自の歌唱解釈に、実験音楽・電子音楽的
大胆な編集が施され、荘厳かつオリジナルな歌世界を確立してきた。
今作ではビョークの共同制作者として知られるマトモスが彼女の作品に感銘を
受け、リードトラックとなる「Illogical Lullaby」に参加している。
北海道知床出身の彼女は、雅楽、オペラ、ブルガリアン・ヴォイス、グレゴリオ聖
歌、民族音楽、アヴァンギャルドミュージックなどから発見した事すべてに影響
を受け、独学で幅広い歌唱技術を手に入れた。電子音楽家・田中晴久（PURRE
GOOHN）とマトモスの共同プロデュースにより彼女が作り上げた今作は、ホ
リー・ハーダンによる完璧なトラックにメレディス・モンクの実験的な声のパ
ターンが融合したようだ。
彼女は16歳のとき、釈迦の生誕地ネパールのルンビ二にある尼寺に宿泊し、あ
る朝散歩中に読経する一人の女性僧侶の声を聞いた。独特のメロディーを持つ
その声に、彼女は人間の声が持つ原始的な力強さを感じ、後にそれが声による作
品を作リ始めるきっかけになったと言う。
「人間の声は最も古く原始的で力強い楽器です。私は声を使って自然にある沢山
の音や記憶を表現します。私にとって自然のノイズは美しい会話のように聞こ
えます。それは論理的ではない（Illogical）言葉です。それは人間の言語のよう
にロジックによって限定されていません。私は自分の声を使って、音楽でそれを
表現したいと思います。」—ハチスノイト
ハチスノイトが自然に聞こえる音や記憶を再解釈して表現した『Illogical
Lullaby』は、私達を取り巻く世界のように、予想不可能で美しくミステリアス
だ。各トラックはすべて即興で、言葉のない無数の声によってのみ構成され、丁
寧に繋ぎ合わされている。驚く事にハチスノイト自身の声の和音から表現され
た擦れ合う葉の音や鳥の声にいたるまで、サンプリングは一切使用されていな
い。
彼女の近年の活動としては、2017年3月31日に福島の避難区域の解放に合わ
せた記念式典でパフォーマンスした際、現地でフィールドレコーディングを行
い、その後ベルリンでの滞在制作によって完成された「INORI」（Erased
Tapes10周年記念コンピレーションボックス『1 + 1 = X』に収録）を、Mutek
JaapnでのErased Tapesショーケースにて披露している。
2018年春から夏にかけては英BBCによるサウンドコレクティブ、イギリス、ド
イツでのフェスティバル、エストニアでの現代音楽の祭典等、ヨーロッパでの
数々のパフォーマンスが予定されている。
【2018年 4月上旬入荷予定 ご予約受付中】